
2020年12月デジタル販売。
NTR界の巨匠・猿賀アキ先生の短編集。
3作詰めで、NTR作品は2作。
一大産業である「ゲーム実況配信者」をテーマとした「内弁慶後輩とオレのハナシ」は短いながらも非常にキレのある作品だ。
──────── ストーリー ────────
内弁慶後輩とオレのハナシ

大学生の主人公はゲーム実況の配信者(弱小)。
ある日、そのことが後輩ゲーマーの音子にばれてしまい、いじりと共に部屋に乗り込まれる。
音子も大学内ではボッチの陰キャ生活を送っているが、何故か主人公には懐いていた。
いじりが鬱陶しくなってきた主人公は、音子に「(そこまで言うなら)お前もゲーム配信chを作ってみろ」と言う。
1回だけならと音子が配信を始めると予想外にスジがよく、瞬く間に主人公の登録者を上回ってしまう。
それ以降も順調な伸びに2人は舞い上がり、一緒に過ごす内に身体を重ね、恋人(のような)関係となる。
登録者が1万人を超えたころ、ゲーム実況イベントからお呼びがかかる。
二人で出席したが、主人公は蚊帳の外で音子ばかりに絡む有名実況者。有名実況者はチャラ男で距離が近く、あからさまな音子狙い。
いつもは主人公に遠慮の無い物言いをする音子も根はボッチで陰キャのため、借りてきた猫のようにオドオドとしてしまう。
そして後日、音子に絡んでいた実況者から、配信者が集う事務所への勧誘が届く。
心配する主人公に「自分は先輩とのんびり配信をするのが好きだから、直接会ってきっぱりと断ってくる」と告げる音子。
そして、信じて送り出した後輩は…

あっさりお持ち帰りされる。

百戦錬磨のヤリチン配信者に、男慣れしていない音子では全く太刀打ちできず、そこから1週間かけて身体を堕とされ、主人公に別れを告げる。
絶望した主人公がひきこもりとなりEND(音子もそれ以降配信が途絶え行方知れず)。
───────────────────────
この話を読んだとき「うわぁ…リアルでありそう…」という感想を抱いた。
配信者や歌い手はいわばアイドルで、そのトップに君臨する人間がオフでファンを食い散らかす、というのはよくある構図。
そしてそういった類の人種はなぜか嗅覚が凄く、女性に対する距離の縮め方も上手い。
甘いビジュアルで言葉巧みに言い寄られれば、当然冴えないパートナーから乗り換えてしまうだろう…。
そういったリアリティがこの作品にはある。
ヒロインが宇〇ちゃんライクなボッチで、内弁慶という設定も面白い。
主人公には猫のようにじゃれてくるくせに他の男の前だと態度が違う。
そして、主人公のことを特別だと思わせておいて、実はそんなことないんだよと突きつける展開が素晴らしい。NTRの真髄だ。
───────────────────────
脅された後輩(恋人)のためにクズに抱かれるクール系JK(競水)

タイトルまんま。
無感情系クールっ娘が後輩を盾にとられクズに抱かれる話。
「…さっさと済ませて、私は何の屈辱も感じていないわ」からの、

即堕ち2コマ。
正確には7コマ。
エロい。以上。
──────── 総 評 ────────
得点:62点 ランク:B (61~80)
関係性:★★★★★☆☆☆☆☆ 恋人同士。
身堕度:★★★★★★☆☆☆☆ クズ男にイかされる。
心堕度:★★★★★☆☆☆☆☆ 熱しやすく冷めやすそう。
別離度:★★★★★☆☆☆☆☆ 1作目はお別れEND。
寝取度:★★★★★★★☆☆☆ 短編だが切れ味抜群。
2作ともヒロインがとにかく可愛い。
コメント